香田さんの死を無駄にすることなく、自衛隊派遣の意味を問い直し、
派遣期限延長にNOの項を上げよう!

 10月31日、最悪の知らせに私たちは衝撃を受けました。
 10月27日、イラクで拘束された香田証生さんは、恐怖におののきながら声を振り絞り訴えました。「小泉さん・・・・すいませんでした。また日本に戻りたいです。」と。 しかし、小泉首相は即座に、「自衛隊は撤退させない。テロには屈しない。」と発言したのです。小泉首相は呼びかけを通じ、時間をかせぐことすらしませんでした。香田さんを拘束しているグループを挑発するような発言を繰り返した小泉首相には、「小泉さん・・・」と、自分に助けを求めている香田さんの身を案じる気持ちが少しでもあったのか、そして自分のわずか一言が彼らを怒らせ、香田さんの生命を絶つだろうという自覚が少しでもあったのか、疑問に思えたなりません。子に野政策の前には、人の命はこれほどまでにかろんじられるのでしょうか。イラクに自衛隊を派遣しているもとでは、「お国」に従わない者の命などどうでもいい、と言わんばかりではないでしょうか。
 香田さんは「イラクで起っていることを見てみたい」と言っていたそうです。また、香田さんのお母さんは、「心の優しい子で、イラクで何か自分にできることがあるかと考えたと思う」と話されました。占領下のいらくでは、たくさんのイラクの人々が犠牲になっていることに無関心な日本人が多い中で、香田さんは若者らしい志と行動力でイラクに向かったのだと思います。たとえ、イラクの現在の状況に対する知識が少なかったとしても、どうして「危険なところに行ったのが悪い」と、まるで犯罪者のように非難されなければならないのでしょうか。
 今年はじめごろまでは、バグダッドは日本人にとって安全なところで、イラクの人たちは日本人にとても親切だったといいます。しかしなぜ、日本人であるということで、無残に殺害されてしまうような状況が作り出されてしまったのでしょうか。米軍の軍事力を行使しながら行われている占領政策、その残虐行為により多くの犠牲者が出ています。そのことに対するイラクの人々の怒りが、アメリカを支持しつづけ、自衛隊を駐留させているにほんにも向かってきているのではないでしょうか。香田さんの遺体は星条旗に包まれていたといいます。これは「お前達はアメリカと同じだ」というメッセージではないでしょうか。それこそ小泉首相の責任であって、「危険なところに行ったから悪い」と香田さんを非難することは、小泉首相の責任を棚上げすることになるのではないでしょうか。問題なのは香田さんの行動ではなく、どこまでもアメリカを支えつづける小泉首相が、ここまで」、「危険な」状況をつくりだしていることではないでしょうか!
 大量破壊兵器はついに見つからず、大儀のないこの戦争と、占領かで殺されたイラク人はすでに10万人を超えたといわれています。バンカーバスター、クラスター爆弾、劣化ウラン弾・・・・。 いったいどれだけの残虐な兵器が、今もイラクの子供たちを苦しませているのでしょうか。そして、明るみになったアブグレイブ刑務所での虐待は、誇り高いイラクの人々の心を、どれだけ深く傷つけたでしょうか。そして11月、イスラム教徒にとって大切な宗教行事であるラマダンの最中に、ファルージャ総攻撃が行われ、米軍は化学兵器、城燐爆弾などをも使用し、無差別の大虐殺を行い、市そのものを破壊しつくしたのです。それに対してファルージャのレジスタンスは、大きな犠牲を払いつつも戦い続けられています。今、イラクの人々の間では、米軍へ協力するものは憎悪の的となっているといいます。
 小泉首相はファルージャ総攻撃に対して「成功させなければいけない」と言って支持したのです! そして、自衛隊の派遣期間の延長をしようとしています。「イラクの復興を成し遂げる」と言いつつ、米軍による破壊と殺戮を支持し、航空自衛隊には米軍の輸送業務を行わせています。そして、陸上自衛隊には、グアムの米軍基地で閉会へいたいとともに「都市型戦闘訓練」を行わせているのです。小泉首相は憲法を踏みにじって自衛隊の駐留を継続し続け、そのことをもとに、憲法そのものをも変えていこうとしています。自民党が11月に出した改憲素案では、集団的自衛権の行使を明記し、国際貢献のための武力行使を容認しているのです。
 
 私たちは香田さんの死を無駄にしないためにも、自衛隊の派遣期限延長に反対し、自衛隊即時撤退!の声を大きくつくりだしましょう! そして、イラク占領に反対し、ファルージャなどでの大虐殺を直ちにやめさせましょう!


                          戦争屋にだまされない厭戦庶民の会 事務局



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