アピール
神奈川県の全県立高校での
日本史必修化に抗議します

 

神奈川県教育委員会は、2008年2月14日に学習指導要領で、現在選択科目となっている高校日本史について2013年度より必修化する方針を明らかにしました。全国で初めてのことです。
 私たち戦争屋にだまされない厭戦庶民の会事務局は、これに反対し、抗議します。

1 文部科学省の学習指導要領では、各学校に教育課程の編威権がある。必修化は上からの押付けであり、県教育委員会の管理強化である。

2 松沢神奈川県知事は、「受国心や郷土愛がはぐくまれる」と話している。これでは、教師と生徒に対して、愛国心の強制につながるおそれがある。

3 「日本人として日本史を学ぶのは大切」との意見もある。しかし、高校では外国籍の生徒も学んでおり、彼ちの人権や文化に対しての配慮がない。

 教職員をはじめ多くの人々の反対を押し切り、2006年に教育基本法が改悪されました。そして神奈川県での動きに呼応するように、学習指導要領が修正され小中学生に「愛国心」を教えることが盛り込まれたのです。土壇場での異例の修正です。
 また、神奈川県では、県立高校の入学式、卒業式で君が代斉唱時に教職員の起立が強制されています。県教育委員会は、県個人情報保護審議会の答申に反して、不起立の教職員の氏名収集を続けています。そして、「粘り強く指導していく」と強弁しているのです。
 これらの動きは、生徒達に「愛国心」教育を徹底し、「お国のためにすすんで命を捧げる国民」をつくり出すためです。
 松沢神奈川県知事は「愛国心教育をもっとやれ、もっとやれ」とばかりに、全国に先駆けて日本史必修化をうち出したのです。
 かつて、国旗国歌法ができたとき、「強制しない」と付帯決議されました。ところが、学校で起っているめは、「強制」でなくて何でしょう。一番偉いはずの憲法より、国旗国歌法、そして、教育委員会の通達の方がずっと怖い、という「法の下克上」の状態です。
 私たちは、今回の日本史必修化はは教育だけの問題ではなく、改憲へのさらなる一歩と考えます。

 こんな危険な動きを許すことはできません。
 たしかに、自国の歴史を学ぶことは大切です。しかし、神奈川県での日本史の必修化が何のためかが問題ではないでしょうか。文部科学省の「愛国心」教育の徹底化に呼応して、地方からもこれをすすんで行おうというものではないでしょうか。神奈川県が、その先駆けになるうとしていることを、神奈川県に住み、そこで活動する私たちは見過ごすことはできません。
 また、かつて日本は、子どもの頃から愛国心・忠君愛国を叩き込まれ、それに逆らう者は「非国民」として排除され、逮捕や拷問もありました。そして、戦争へと突き
進み、多くのアジアの人々と日本人が殺されたのです。
 今、同じ歴史を繰り返すわけにはいきません。
 私たちは、日本史必修化に強く反対し、抗議します。
 日本史必修化の危険性を多くの人々に訴え、ぜひともストップさせましょう!!

      2008年4月5日
      戦争屋にだまされない厭戦庶民の会
      事務局一同