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全国の厭戦庶民の皆さまへ

初めて全国の会員にご挨拶させていただきます。お蔭様で厭戦庶民の会は結成以来4年で、どんどん無料会員が増えています。日本最大に近い地方新聞の二人の記者から同じ質問を受けました。「周辺事態法成立いらい連戦連敗の平和運動にあって、どうして厭戦庶民の会の皆さんは、元気があるのですか?」 2万円の超小型マイク一台しかない厭戦庶民の会のデモは、「でんでんムシムシ」等の替え歌を歌っています。そして、街宣車の後に従い、シュプレヒコールを上げている100名以上の行列を圧倒しています。前後の行列の人たちは私たちに「厭戦歌集」を分けてくださいと懇願します。この事実を記者たちは見ているからでしょう。
 
私は人生で最大のミスを2回犯しました。心ならずも戦中、戦後を通じ職業軍人になったことです。戦後は、自衛隊の創立準備室に身を置き、先輩の超エリート軍人の姿を見ることができました。軍隊にとって最大の脅威は脅威の消滅です。脅威は努力して作るものなのです。安閑としていては軍隊に一番大切な「出番」が無くなってしまいます。彼らの先輩は、台湾出兵、シベリア出兵に始まり無数の虚構を作ってきました。現在では、人道支援の口実のもとにイラクに自衛隊を出兵しています。だまされないでください。彼らにとっては、正義の問題ではありません。商売の問題です。

 軍隊や武器というハードがあっても、有事法制、教育基本法の改悪、終極的に改憲というソフトが整備されても、戦うという国民のスピリットがなければ戦争はできません。そのスピリットをくずしてしまうのが厭戦心です。2割の国民が面従腹背の厭戦を理解すれば、日本は戦争ができなくなります。日本は戦争をしなくてすむ奇跡の島なのです。私たちは表に敵の国旗、裏に日の丸の旗を振り突撃します。(そんな敵はありませんが) そして敵の面前に来たら旗を捨ててしまいます。「戦いたい人は戦いなさい。その時になって、腰を抜かしなさんな。りっぱな靖国神社が待っているんだから。」・・・・・・これが日本で唯一の某国立男子中学で行った私の講演の内容です。東京新聞は大きく報道しました。ご希望の方には、記事を郵送します。

 二人の記者の方たちは厭戦庶民の会の会員(有料)になってくださいました。取材のためではありません。彼らの信念によるものです。

 昨年の5月14日、有事法制は衆議院の特別委員会での賛成により、翌日、本会議に送られ、90%の議員の起立で衆院を通過しました。民主党に属する多数の元社会党強烈護憲派議員が賛成のための起立をしました。私と顔見知りの議員たちです。その後議案は参院に回され、福島みずほ社民党党首が「有事法が成立すると看護婦たちはその意に反し強制労働をさせられます。これは憲法違反です」と言った途端、委員会に「非国民!」の罵声が飛びかいました。最後の本会議で各党代表が10分間意見陳述をしました。小泉親司共産党代表が「有事法制は憲法違反です」と締めくくった瞬間、場内にワッハッハの大爆笑が続きました。その20分後、有事法制は86.3%の議員の賛成で成立してしまいました。憲法改正の必要議員数66%を20%以上オーバーしています。

 自民党の憲法調査会が11月17日、「憲法改正大綱」原案を発表し、保岡会長は、来年9月までには憲法改正の大綱を示した「改正草案」をまとめ、結党50周年の来年11月をめどに条文化した新憲法草案を作製する方針のようです。

 民主党は2006年の春までに新憲法を発表するようですが、自民党に遅れをとらないため、来年11月までに新憲法草案を確定努力中と聞いています。

 公明党が、「9条の現行規定を堅持すべきとの姿勢を覆す議論にはいたっていない。10月31日の党大会で運動方針を採択したい」旨の党方針を発表したところ、保岡自民党憲法調査会長より「もし、公明党が護憲の方針を堅持するなら、自民党としては連立の解消を視野にいれなければならない」との脅迫に屈したせいか、10月31日の党大会では、「加憲は慎重に検討」と態度を保留しました。

 自民党は天皇を厳守と祭り上げ、わが国の歴史、伝統、文化等を踏まえた「国柄」を主張し、婚姻・家族における両性平等の憲法24条を否定したりして、極めて封建的な新憲法を作成しました。全部でA4版32ページの分厚いものです。

 一方民主党は、国連安保理もしくは国連総会の決議による正当性を有する集団安全保障活動には、主権を委譲して、積極的に関与できることを明確にするべし、と主張し、さらに、「国際人権法の尊重」、国家と宗教の厳格な分離を基本理念として規定すべき、と主張しています。

 いずれにしても、自公民3党間で収集のつかない大論争になりかねない矛盾を表面化しています。さらに、衆議院に対し、参議院の圧倒的地盤沈下の新憲法に激怒した片山虎之助元総務大臣、青木幹雄元党幹事長は、テレビで自民党の憲法調査会を脱退すると明言しました。党内での大乱闘です。民主党の小沢一郎は、「2006年に行われる総選挙の争点が、憲法改正になれば、社会保障を争点にしたくない自民党の思うつぼ」と岡田代表に伝えています。要するに、憲法改正については、各党の思惑が政権維持、奪取がらみでシッチャカ・メッチャカになっています。統一した新憲法条文が完成・妥協するにはたいへんな時間がかかります。その間に、国民の改憲熱はすっかり冷めてしまいます。

 さらに、その憲法条文が国会で発議され、国民投票にかけられた場合、一人一人の投票者が、投票所で長文の憲法改正案を読む時間と忍耐があるでしょうか?やはり、投票者の目の前に現れる改正案は、短い特定の条文にならざるをえないでしょう。

 各党ばらばらの新憲法草案にも、共通点があります。自衛隊を陸海空軍に名称変更すること、環境権、プライバシー権等の新しい人権を憲法に規定すること、改憲手続きを簡略化することです。これだけなら投票者はいきなり投票所に足を運んでも゛○” ゛×”をつけることが可能です。改憲派のホンネは9条改憲以外にありません。

 同封しました「食べやすくおいしい毒饅頭」(注)の線に沿って2007年7月15日の参議院議員選挙の日に、憲法改悪国民投票は実施されるでしょう。覚悟してください。

 護憲派の議員は国会の中にほとんどいなくなりました。街宣車も旗も禁止されている国会前で、たった5万人のピースパレードでは話になりません。少なくとも500万の暴徒が必要です。

 だが憲法9条に関しては、今でも60%以上の国民が改悪反対です。ただし、毒饅頭にだまされなければの話です。護憲派に残された道は「憲法改悪国民投票」に勝つ以外にはありません。厭戦庶民の会の会員は一人でも多くの投票者に「食べやすく美味しい毒饅頭」を配ってください。時間的余裕は3年もありません。
 
 最後に一つ念のため、前述したように、私たち「戦争屋にだまされない厭戦庶民の会」は憲法改悪によって一挙に戦意を喪失することはありません。

注)「食べやすく美味しい毒饅頭」
  このホームページの 2007年7月15日(日)参院議員選挙と同時に行われる憲法改正国民投票に備えましょう をご覧ください。

2004/12


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